顎顔面の発達においても呼吸の仕方は大きく影響します。
通常、上顎の側方への成長は、1日2000回以上も行われる嚥下時にうわあごに押し付けられる舌の圧で促され、U字型の歯並
びが形成されます。
しかし、習慣的に口呼吸を行うこどもたちでは、舌の位置が低く、この舌圧が生じないため、上顎側方への成長は明らかに少な
くなります。また、口呼吸の子供たちは乳児型嚥下を行うため、口輪筋や頬筋などの口腔周囲筋が緊張して上顎を外側方から圧
迫することも、狭く髙いうわあごに繋がります。
このうわあごの状態は、鼻気道が狭いことを意味します。