また、唾液の作用は全身の健康を守る力もあるのです。それが抗菌作用です。
なかでも、今注目したいのがIgAです。この物質は、口腔内に細菌やウイルスなどの異物が侵入すると見つけて取り囲み、粘膜への付着を防ぎます。
そのあと異物は唾液の自浄作用によって洗い流されるので、私たちは元気に過ごすことができるのです。
ウイルスとともに生活している私たちにとって、心強い味方なのです!
口腔内のIgAを増やすには、まず唾液そのものを増やすことが大切です。
常にマスクをしてうるおいが減っている今はとくに、意識的に唾液を出すことが重要です。
☆IgAの豆知識☆
IgAは唾液以外にも、涙腺や腸など身体のさまざまな部位に存在します。
なかでもたくさんいるのが母乳です。産まれたばかりの赤ちゃんを守るのに重要な役割を果しています。