~口呼吸によって正しい口の姿勢が妨げられるとなぜ他の口腔機能に影響するのか~
正しい呼吸(鼻呼吸)をおこない、正しい口の姿勢を保つことによって顎顔面は望ましく発達していきます。
口腔内が広がれば舌が活動できる領域も広がり、舌の運動は活発となり食事、会話の能力は向上していきます。
その結果、正しい咀嚼、嚥下、発音により舌が前後左右上下に運動し、正の循環が生じて口腔内はさらに広がって行きます。
しかし、狭窄した歯並びではスペースが不足して十分に舌が動けず、正しい食行動や発音を行うことが出来ません。
例えば、カラスをタラスなど、発音が不明瞭であることが多く見られます。
これは、舌の位置が低く舌の筋力も低いため、舌をうわあごに接触させる必要のあるカ、サ、タ行を発音する際にも舌が挙上出
来ない機能性の構音障害である場合が多いのです。