口の中で増えた細菌は、主に2つの方法で体の中に入り込みます。1つは唾液と一緒に飲み込まれる形。もうひとつは、出血した歯ぐきなど炎症を起こしているところから血管に入り込むのです。
特に後者は細菌が血流にのって全身をめぐり、さまざまな病気のリスクを高めます。
では、どんな病気に影響を及ぼすのか。主なものを見ていきましょう。
数ある病気のなかで、口の環境と高い関連性が指摘される誤嚥性肺炎。
誤嚥とは…食道を通るべき食べ物や唾液が、誤って気管に入ってしまうこと。気管に入った異物は、通常むせることで外に押し出されます。
誤嚥性肺炎とは…誤嚥した際、異物と一緒に細菌が肺に入り込んで炎症を起こす肺炎が誤嚥性肺炎です。