~態癖とは~
分かりやすくいうと、口腔をはじめ全身に影響を与えるよくない生活習慣のことです。
色々な種類があり、狭義の態癖、広義の態癖、口腔周囲の癖の3つに分類されます。
今回は、そのなかでも特に歯列への影響が大きいうつぶせ寝、横向き寝、頬杖について説明します。
人間は生まれた時はほとんどの人が左右対称な形です。
それに態癖というささいな力が加わることで、体や顔面、口腔が少しずつ非対称になっていくのです。
~うつぶせ寝、横向き寝、頬杖がもたらす影響~
睡眠癖や頬杖は、口腔だけでなく、顔貌や全身にも影響します。
これは子どもだけでなく、大人にも共通します。
~口腔への影響~
・歯列弓の変形
U字型だった歯列弓がV字型やBOX型に変形したり、狭窄したりする
・歯軸の傾斜
左右や前方からの力により、真っ直ぐだった歯軸が内側に倒れる
・薄い歯肉
口唇に力が加わると歯肉は徐々に薄くなり、歯根や歯槽骨が透けてくる
などの影響があります。